column2

二百文字音楽評は楽し。

4月のはじめに、タワーレコードが新しいサイトを立ち上げていた。

 

黒を基調にした、非常に今風のデザインセンス。タワーレコードが運営していると言う情報を一瞬疑うレベルで、本家オンラインショップと印象が違う(単に黄色が目立っているせいかもしれないが)。
当然の事ながら音楽系ニュースサイトでも採り上げられている訳だが、サイトの狙いも興味深い。

タワーレコード、音楽情報・レヴューサイト「Mikiki」オープン | Musicman-NET

CDやDVD、デジタル配信など視聴のフォーマットや、音楽ジャンル、洋楽、邦楽、メジャー、インディーなどに一切拘らず、タワーレコードが「これいいよね!」と感じる音楽を、視聴できるものはそのリンク、購入できるものは、Eコマースサイトや配信サイトへのリンクとともにレヴューしていく。

“視聴のフォーマットや、音楽ジャンル、洋楽、邦楽、メジャー、インディーなどに一切拘らず”

ほほう!?

個別の記事を見てみると、成程youtubeだけではなくSoundCloudからのウィジェットも散見される。
そして極めつけは、レヴュー原稿募集の案内である。
私は直感した。

(  ’-‘)これBandcampの国内普及における最大のチャンスなのでは!?????

要求されるレヴュー本文が200文字程度、というのも非常に魅力的だったりする。これは、殴り込みをかける価値がありそうな気がする。twitterアカウントは既に13万フォロワーを超えている。面白そうな遊び場じゃないか。

ちなみにちなみに、
200文字という文章量のやりやすさをアピールするついでに、それ以下の文字数のメンドクサさについてちょっと語ってみたい。私の経験則なので話半分に読んでいただければ幸い。


 

  • 30文字 | キャッチコピー。
    作品の最も目立っている部分ひとつを採り上げ、語感の勢いに頼って発信する。

    Ex.鋭さと複雑さをひたすらに追求した全方位隙ナシの快作。(26文字)

    このサイズの文章に発表年などの周辺情報を盛り込むと、著しくミーハー感が増すのがつらい。「イギリスに登場した2014年のルーキー」とか入れるだけで19文字、もう他の単語のスペースはほとんど無い。結果どうなるかというと、「最注目の」「シーンを圧巻」等の単語で水増しするしかない。尤も、キャッチコピーはミーハーに作るのが正解なので特に問題は無い。

  • 100文字|twitterで参照リンク付きの紹介する時、目一杯まで頑張るとこの辺りに落ち着く。

    これで87文字。「長い名詞」から「文章」になるラインは60文字位からで、このサイズであれば語調に個性を出しても必要最低限の情報は伝わるのがミソ。

    コチラなら83文字。クセのある言い回しでも文字制限にひっかからないラインと言える。
    ちなみに30文字キャッチコピー×3といった風情の書き方も可能だが、それだと正直クドい。

  • 150文字 |私が雑誌でレヴュー依頼を請けたとき、小さな方の枠がこの文字数だった。

    スウェーデン出身のテクニカル・スラッシュの重鎮による7枚目。近作で見られた独自性の追求からは一歩距離を置いた印象で、全体に勢いが満ちている。お家芸とも言えるポリリズミックで複雑怪奇なリフ裁きを駆使し、重く粘りつくドゥーミーな曲からスラッシーな爆走チューンまでしっかり揃えた文句なしの快作だ。(GrindHouse誌 Vol.71より、Meshuggah/”Koloss” 145文字)

    100文字×2では溢れるし、30文字+100文字を一緒にしてしまうとキャッチコピーと本文が混在した少々チグハグな文章が出来上がったりする。地味に悩ましい。
    ツイッターで言うところのいわゆる「長文ツイート」が140文字弱なので、ギリギリまで埋めないのであればそこそこ得意な人は多いかもしれない。

  • 200文字|というわけでこの文章量。
    曲名を記載し一曲にクローズアップした書き方などは、この辺りのサイズから可能になる印象。国籍などの情報を抑えつつ内容にも言及可能で、自由度の高い文章の書ける最小単位といった印象がある。
    (  ’-‘)とか言いながら、差し当たって例がなかったりして。サイト:Mikikiのレヴュー陣を参照してみてねっ

この先は、300文字→500文字→700文字→1500文字、と言った風情で規模が大きくなっていく感じか。ここから先はぶち込むネタの数と水増しの勢いがインフレを起こし、自由度に天井は無い。
ちなみに拙ブログで細かく文字数を意識する事は無いが、試しにthe brown ♪「Mellow」のレビューで文字数をカウントしてみると、

キャッチコピー(31文字)
作品への言及本文(796文字)
他作品等との比較(261文字)
youtube動画に添えるコメント(60文字)

こんな感じだった。全部足して1148文字。400文字詰め原稿用紙で単純換算すると3枚埋まる奴だ。(この事実を小学生時代の私に伝えたら卒倒しそうである。私は読書感想文が苦手であった。

ようするに何が言いたいのかというと、200文字(しかも”前後”である。字足らず字余りOKは大きい)は書きやすいからみんなどんどん書いてこう!という話でした。mikikiにDjentとかポストメタルとかのムーヴメントぶち込もうぜ。

Posted by:

畳色@mossgreen

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