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Animals As Leaders ♪「The Joy Of Motion」

【Artist】Animals as Leaders >facebook<
【Title】The Joy Of Motion
【Rate】10/10
【 Experimental /Fusion / Metal 】

 

8弦ツインギターにドラムという変則3ピースのインストフュージョンメタル御大による、2014年作3rdアルバム。
瑞々しさの溢れるイントロからシュレッドリフになだれ込む#1「Ka$cade」で幕を開ける今作。流麗なフュージョンに溶け込み突き刺さるメタリックなサウンドと、僅かに甘い輪郭を持ったエレクトロのビートが緩急激しく次々と繰り出される。
ポリリズムなのか変拍子なのかシンコペーションなのか、あるいは全部なのか。緻密かつ自由奔放に展開するリズムは全編を通してやはり圧巻。#11「Mind-Spun」冒頭のリフなどメタルコア~Djentのセンスを強く感じる曲・パートも各所に散りばめられ、切迫したスピード感と奇妙なグルーヴの交錯が酩酊感を誘う。

また、アグレッシヴな攻めがメインとなる一方で優しく柔らかな要素もしっかりと存在を主張している。
メタルとはかなり距離を取った#4「Another Year」ではリラックスした空気が満ち、どこかぽわっとしたギターのトーンが特徴的な#5「Physical Education」はカラリと快活に。アコースティックギターが主体となりどこかリゾート音楽めいた#9「Para Mexer」も、素朴な音と特徴的なリズムのギャップが独特だ。

ラストトラック#12「Nephele」はズシリとヘヴィな低音リフを主体にしつつ中盤では夕焼けの似合うパートがさりげなく入る。不穏さと穏やかさを行ったり来たりしながらフェードアウトしていく。
透き通った赤のジャケットアートも印象的で、今作が放つ不思議なエネルギーと強くリンクしている。流麗なギターの速弾きによる涼しげな空気と分厚い圧力を持ったリフ、そこかしこでふわりと被さる暖かなトーンのサウンドが有機的に繋がり広がっていく、独特の世界。テクニカルで無機質な要素を多く含みながらも随所に熱気を感じる、過去作の魅力と似て非なる逸品。

【for fan of what?】

今作は前作Weightlessより3年振りのリリースで、この間にドラムがメンバーチェンジしている。
また、色っぽいフュージョンに傾倒したサイドプロジェクトT.R.A.MとGt.Javier Reyes氏のソロプロジェクトMestisのリリースも2012年。
バンド外での様々な動きが、2本のギターがそれぞれに個性を主張する今作に還元されたのかもしれない。
なおクレジットを確認すると、 Misha Mansoor氏(Periphery)が1st以来に作曲等で参加しており、加えてDiego Farias氏(Volumes)も一部関わっている様子。時折顔を覗かせるメタルコアの香りはこの辺りの影響か。
Djentシーンにおけるインストメタルの位置づけに大きく影響を与えた1st、そしてよりメタルに傾倒し、Djentシーンに囚われない独自性を研ぎ澄ませた2nd。
そこに来て今作は、王道のアイディアも巻き込んで様々なセンスが共存したバラエティに富んだ一枚の様に感じた。
過去作にはギタリスト:Tosin Abasi氏のソロプロジェクトという触れ込みが付き物だったが、今作はもっと多層的な、バンドならではの魅力に溢れた快作。
ソロプロジェクト特有の明快に研ぎ澄まされた統一感や演奏技術に焦点の当たるマニアックな魅力も捨て難いが、この変化は歓迎したい。

【↓here is the sound !↓】

“Ka$cade”

アルバム一曲目であり、今作の不思議な熱気を代表する今作随一のキラーチューン。中盤、どこかトロピカルな空気が印象的。

【Track Listing:】

01.Ka$cade
02.Lippincott
03.Air Chrysalis
04.Another Year
05.Physical Education
06.Tooth and Claw
07.Crescent
08.The Future That Awaited Me
09.Para Mexer
10.The Woven Web
11.Mind-Spun
12.Nephele

Posted by:

畳色@mossgreen

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