brownmellow

the brown ♪「Mellow」

【Artist】the brown >official<
【Title】MelloW
【Rate】9/10
【 Progressive / Rock 】

 

うねり疾走するギターと強くしなやかな女性ヴォーカルの正面衝突。
関西で活動する4ピースによる、前作「HELLO!!WHO ARE YOU?」から約4年振りとなる2013年作ミニアルバム。

イントロを待たず冒頭からエネルギーの塊をぶつけてくるような#1「Modern Play」で幕を開ける今作。えぐり込むようなリフを次々と繰り出すギター。そして、力強くしなやかな女性ヴォーカル。濃いキャラクターを持った二つの要素が正面衝突し、熱気にただただ圧倒される。性急なリズムを基調にした高密度なサウンドと、サイケデリックなギターソロなどを挟んだ緩急大きく振れ幅を持った曲展開。楽器隊が積極的な洋楽ポストハードコアからの影響を強く感じさせるが、聴いて強く印象に残るのはやはりヴォーカルの存在感。歌を聴かせる所に主軸を置いた音像はJ-Rockならではと言った所で、バンド一流の和洋折衷センスが随所に光る。

また、愛の疑心暗鬼を歌う#4「Low and Low」、そしてピアノと歌だけの物悲しいおとぎ話#5「蜘蛛の意図」の2曲ではジャズパンクバンド:KAGEROがゲスト参加しており、少し毛色の違ったサウンドが展開されている。
特に、#4における粗暴にクールにと自在に立ち回るサックスは白眉。バンドのエネルギーと絶妙に融合したイブシ銀な一曲として、他の曲とは違ったかっこよさが新鮮だ。

ラストトラック#7「Your Red」は、3拍子のガツンとくるリフとパンキッシュな疾走が交錯する長尺ながら緊迫感の途切れないキラーチューン。スラップベースの尖ったサウンドと全編英語の歌詞も切れ味抜群で、今作は穏やかなパートはあくまでアクセントに留めた、アグレッシヴな攻めのアルバムだという印象を堂々と示して幕を閉じる。

高密度なスピード感とパワフルな歌唱が作り上げる、攻撃的でシリアスな世界観。今までの音楽性に磨きをかけた今作は、アルバムタイトル『Mellow』の通りバンドの成熟を感じさせる快作と言いたい。

【for fan of what?】

リンクする音楽性として、やはりThe Mars Voltaを挙げたい。メロディやリフの端々に、思わずニヤリとさせられる。
一方で、歌メロを中心に据えた国産ならではの魅力と言う点で、Superflyの様な洋楽志向のJ-Rockファンにもお勧めしたい。

過去作との比較として、なにより特筆すべきは日本語歌詞の登場。全て英詞だった今までと一変して、今作では7曲中5曲が日本語。
しかしながらそれでも、the brownの歌として違和感なく聴けてしまう。純粋に歌詞表現の幅が拡がったという印象で、過去作とはまた違った聴き方が出来るのも嬉しい。

【↓here is the sound!↓】

“Modern play”


彼ら一流の熱気に満ちたサウンドと、挑戦的なトーンで歌い上げる日本語歌詞がこれでもかと炸裂する、今作の魅力を代表する一曲。

【Track Listing:】

01.Modern Play
02.森ニ潜ム
03.Dear K.C
04.Low and Low
05.蜘蛛の意図
06.Discharge
07.Your Red

Posted by:

畳色@mossgreen

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