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Trioscapes ♪「Digital Dream Sequence」

【Artist】Trioscapes >facebook<
【Title】Digital Dream Sequence
【Rate】9/10
【 Fusion / Progressive / Rock 】

硬質な低音の応酬と物語性に満ちた展開の妙。

カオティックハードコアの雄:Between The Buried And Me(以下BTBAM)のベーシストDan Briggs氏率いる、ベース/サックス/ドラムのジャズトリオによる2014年作2nd。

#1「Digital Dream Sequence」の冒頭、降り注ぐベースのタッピングフレーズを皮切りに、サックスとドラムが威圧感たっぷりに脈動する。矢継ぎ早にくるくると表情を変えていく中で、うなり声が重なり合うような低音の攻撃性とどこか淡々としたハードボイルドな緊張感が一貫して鎮座している。
『起承転承転承承承結』といった風情の、力強く大風呂敷を拡げて行く様な曲展開も特徴的だ。例えば、ガチガチに尖った直線的なミニマルリフで攻める#3「From the Earth to the Moon」。フルートや木琴?のような線の細い音色が存在感を増していき、曲の終盤に向かって密やかさを増していく様子がタイトルの「地球から月へ」とリンクする。そして、15分という今作でも一際長い#5「The Jungle」に詰め込まれたエネルギーが圧倒的だ。サックスが淡々とリズムを刻む中ベースが暴れ周り、その攻守が交代し、かと思えばドラムも一緒に複雑なリズムチェンジを繰り返し、奔放に音像が切り替わっていく。しかし気がつけば明確に終盤へと向かっており、ラスト3分をかけて堂々とクライマックスを演出しきってくれる。この曲は不意にBTBAMの名盤『Colors』の「White Wall」を思い出させた・・・と言うと、些か没入しすぎかもしれないが。

今作の収録曲数は5曲と少ないが、どれも濃密かつ長尺。物足りなさとは無縁のヘヴィ極まりない一枚である。

【for fan of what?】

前作に比べてプログレッシヴロック的、もっと言うと「The Parallax」以降のBTBAM的なアプローチが強まった印象。楽器構成の関係上で聴き心地は違ったものだが、前作以上にBTBAMファンにお勧めしたい。また、随所でDiscipline期のKing Crimsonを想起させるのも見逃せない。その他サックスがガツガツと攻めるサウンドとしてノルウェーのSHINING、イタリアのZuなどと併せて聴くとシアワセ。サブジャンルで言うところの「JazzCore」ファンにも是非。

【↓here is the sound!↓】

“Digital Dream Sequence”

7分半の壮大な曲を余すところなく披露するMV。モノクロ映像で淡々と演奏風景を移すセンス、どこまでも硬派である。

【Track Listing:】

01. Digital Dream Sequence
02. Stab Wounds
03. From the Earth to the Moon
04. Hysteria
05. The Jungle

Posted by:

畳色@mossgreen

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